日本経済の財政が赤字であるということはすでに聞きなれたことですが、日本の無能とも言える財政赤字を一般家庭の家計に例えるとどうなるのでしょうか?
日本国の財政について
私たちが住む国である日本という国の財政について、赤字ということは知っているが実際どんな状態か考えたことがある方は少ないのではないでしょうか?
バブル崩壊後からずっと日本の財政は赤字
日本政府の財政はずっと赤字のイメージがあるかもしれませんが、実はバブル景気と言われた1988年~1992年の間は黒字だったのです。
しかし、バブル崩壊後から2018年現在の25年以上にわたって日本の財政はずっと赤字の状態にあるのです。
日本の2018年度の予算案
日本政府の2018年度の予算案は歳入(入ってくるお金)が97兆円、歳出(出てくお金)が97兆円です。
注目すべきは新規国債発行、つまり新たな借金が約33兆円、国債費、つまり借金の返済が23兆円あるということです。
日本政府はお金がないので借金に頼っている現状
日本政府が年間に支払う予定のお金は97兆円ですが、政府の収入は約63兆円。
足りない約33兆円を国債を発行して借金で賄おうということですね。
その比率は約35%で、本来必要なお金の65%しか日本政府は稼げていないということです。
そして長年借金を重ねてきた借金の返済費用が約23兆円です。
日本の借金総額は1000兆円以上でさらに増額中
日本政府の長年の国債依存の財政によって日本政府が発行する国債総額は1,000兆円を超え、さらに毎年借金総額は増加しています。
日本の財政状況を一般家庭の家計にあてはめてみる
それでは日本政府の2018年度の予算案を一般家庭の年間の家計にあてはめてみます。
一般家庭の2018年度の収入・支出予定表
年間の給料が約600万円、副業収入で約50万円、そして支出予定で足りない分を年間で約330万円借金をし、長年重ねた借金の返済を年間で約230万円返しています。
月にならすと、給料50万円で毎月の副業収入が約4万円さらに毎月約30万円の借金をしていることになり、毎月約20万円の借金返済を行っているという家計になります。
生活費の35%を借金に頼っている家庭

あなたがこの家庭の一員だと想像してみてください。

借金地獄でとても平穏な暮らしはできなさそう・・・

これがあなたが住んでいる日本の現状なのです。

毎月30万円の借金をしているなんて考えられないバカな夫婦ですね・・・
長年の収入に見合わない生活のせいで積み重なった借金の返済のためにさらに新たな借金を重ねる。
客観的に見てこんな家庭はバカな家庭と言えるのではないでしょうか?
総額1億円の借金がある財政破綻した家庭?
年収約600万円の家庭が総額1億円の借金を行っているということになりますが、一般的な家庭の張闓年収は約1億5000万円~2億円と言われています。
毎年借金が増加していく中で生きているうちに返済を完了させるということは不可能な財政破綻した家庭ということになります。
個人は自己破産、では政府は・・・財政破綻?
借金などがありすぎて返せない場合、個人であれば自己破産という方法で借金をほぼ帳消しにできますが、基本的に7年間は新たな借金やクレジットカード作成ができないなど、社会的信用は地に落ちた状態になります。
それでは、国レベルでは財政破綻ということになりますが、失う信用は国民からの信用とその他の国からの信用ということになるのでしょうか?
日本政府には財政破綻しか道は残されていないのか?
よく日本政府は財政破綻するという話を聞きますが、実は日本政府はなかなか財政破綻しないような仕組みになっているのです。
日本の財政が破綻しにくい仕組みを考えた天才的な政府

こんな財政状況でなぜ日本は財政破綻しないの?

日本はほとんどの国債を日本国内で処理できているし、国債を買うことは国民の預けたお金で銀行がしてくれるからまだまだ日本は財政破綻しないのですよ。
さらに最近はお金を発行する日銀が国債を買ってくれているから、お金が足りなかったらお金を作ればいいだけの話だから、財政破綻はしないよ。

そのお金の仕組みってすごい!
じゃあどれだけ赤字がでても破綻しないってことですね!

そうゆうこと^^
やろうと思えば日銀がお金を無限に発行して、無限に国際の引き受けを行えば日本政府の財政赤字が膨らんでも大丈夫ということだよ!

いつもバカにされてるけど、もしかして日本政府って天才なの?
でも・・・無限にお金発行って危険な気もする・・・
つまりそう簡単に日本は財政破綻しないということ?
日銀と日本政府は一応関係のないということになっていますが、実質的に関係がないはずがないというのは普通に考えれば誰でもわかることです。
つまり日本の財政は日銀が国債を引き受けることができる限りは破綻しないということですね。
今のところ日本国債はほとんどが日本国内で処理できているので、まだ海外の国々に国債を引き受けてもらうという手もあるということです。
まとめ
すぐに日本の財政破綻はないということはなんとなく想像できてきたと思います。
しかし海外に日本国債を引き受けてもらうとして、どこの国が借金まみれの国の国債を買おうと思うでしょうか・・・?